ミス・グランド・インターナショナル2020

ミス・グランド・インターナショナル2020がタイで開催され、 63か国からの候補者が2月に入国し、2週間にわたる隔離期間中の動画審査やアクティビティ、水着審査、ナショナルコスチューム、事前審査を経て、ついに3月27日にバンコクにあるSHOW DCホールでファイナルを迎えた。日本からは2020年9月の日本大会でグランプリとなった新潟出身の佐治瑠璃さんが出場した。

この日の決勝大会は、昨年度グランプリのValentina Figueraさん(ベネズエラ)と出場者によるオープニングダンス、そして63人それぞれの自己紹介で始まった。

ここで各賞のアナウンス。先ずはBest National Costumeが発表され、日本代表の佐治瑠璃さんが選出された。

佐治瑠璃さん

また、Best National Costumeはタイとグアテマラ代表も受賞した。

続いてCountry’s Choice of The Yearが発表され、ミスカンボジアが選ばれた。

Chily Tevyさん(カンボジア)

そしてTOP20ファイナリストの発表。

佐治瑠璃さんもTOP20入賞

Swimsuit Competition

Best in Swimsuitはブラジル、Miss Popular Voteはマレーシア代表が受賞。

ミスマレーシアはTOP20に届かなかったものの、Miss Popular Voteを受賞したため、敗者復活によりTOP10に選出された。

TOP10

TOP10によるMISS GRAND INTERNATIONALの”Stop the war and violence.”というテーマでのスピーチ。

そして昨年度のクイーンとしての任期がこの日をもって終了するValentina Figueraさんが再び登場。

感極まるValentina Figueraさん

入国後、COVID-19のテストの結果が陽性と判明。PiyavateHospitalで療養・回復し

大会に戻ってきたケニヤとナイジェリアのミス2人からのメッセージ。

Irene Mukiiさん(ケニヤ/左)とChikaodili Nna-Udosenさん(ナイジェリア)

Top 10 Evening Gown Competition

TOP5のアナウンス

TOP5
アメリカ ブラジル グアテマラ インドネシア フィリピンの各代表(左から)

ここでWinnerの発表の前にミスミャンマーには2分間のスピーチの時間が与えられた。

Han Layさん(ミャンマー)は母国でクーデターに対する抗議活動にも参加していた

ミャンマーは2月1日に軍が国の支配権を掌握し、現在民主主義の危機に直面している。Han Layさんは母国で多くの命が奪われている現状に「どうかミャンマーを助けてください。今すぐにでも緊急の国際的な支援を必要としています。」世界中の人々に壇上から訴えかけた。この時間は”Stop the war and violence.”というMISS GRAND INTERNATIONALのテーマに最もふさわしかった瞬間といえよう。彼女はマイケルジャクソンの「Heal The World」の一部を歌ってスピーチを終えた。

TOP5 Q&A

“現在のCOVID-19の状況において、人々の安全のために国を閉鎖するか、経済を維持するために感染拡大のリスクを負いつつも国を開放するか、どちらを選択しますか、そしてその理由は何ですか?

5位

Lala Guedesさん(ブラジル)

4位

Aurra Kharishmaさん(インドネシア)

インドネシアとブラジルの代表が3位と4位に選ばれた後、主催者はTOP3が同スコアだったため、勝者を決定するために次の質問を行った。「COVID-19のワクチンの投与量が1回しか残っておらず、15歳または70歳のどちらに接種するかを選択する必要がある場合、どちらにそれを与えますか、そしてその理由は何ですか?」

ミスグアテマラとミスアメリカは15歳を、ミスフィリピンは高齢者を優先することを選んだ。

「私の心は高齢者に向いています。なぜなら、私の母が高齢者になってきているからです。そして、私は4年前に父を亡くした経験があるので、母を失うわけにはいきません。また高齢者は最も弱い立場にあるからです。15歳の子供は、COVID-19のパンデミックと闘う体力があります。適切な運動と健康的な生活をすれば、パンデミックと共存できるでしょう。そして、ここにいるすべての国民が(どちらか)を選択し、両親を失う余裕がないことも知っています。」とSamantha Bernardoさん(フィリピン)は述べた。

Abena Appiahさん(アメリカ)は、「私は16歳の子を選びますが、それは子どもたちが未来であると信じているからに他なりません。子どもたちは世界をより良い場所にしてくれる存在です。未来の世代のお手本となるのは子どもたちです。16歳の子供にはより良い未来を送ってもらいたいですし、彼らが世界を変えてくれると信じているからです。」と強く語った。(注:質問は15歳だが彼女のスピーチのまま)

3位

Ivana Batchelorさん(グアテマラ)

グランプリにはアメリカ代表のAbena Appiahさんが輝いた。

Winner
Abena Appiahさん(アメリカ)

Best National Costume賞を受賞し主催者のNawat Itsaragrisilさんに祝福される佐治瑠璃さん
2位 Samantha Bernardoさん(フィリピン)中央左
3位 Ivana Batchelorさん(グアテマラ)中央右
4位 Aurra Kharishmaさん(インドネシア)左
5位 Lala Guedesさん(ブラジル)右
グランプリ  Abena Appiahさん(アメリカ)中央

この大会は本来、2020年の10月にベネズエラで開催される予定だったが、COVID-19の影響により延期にはなったものの大会組織の尽力により見事成功裡に終わった。ミス・グランド・インターナショナルの2021年の大会は今年の12月にタイで開催予定となっている。